今回のシェフズジャーナルは、 京都の呉服卸「森茂」の飲食部門、 京料理「本家たん熊 京都高島屋店」の料理長を経て、 2020年7月に「ダイヤモンド京都ソサエティ」の料理長に就任した 川下誠料理長が登場。 自身の経歴や料理に対する想いを語ります。

 
 

自分の作った料理を通して お客さまの笑顔に出会える喜び

  幼い頃から食べることが大好きでした。誰よりもおいしいものをたくさん食べたい! と“食”への思いが日に日に強まり、ならば自分で作ろうと、高校卒業後に料理の世界へ飛び込みました。修行時代は4カ月間休みなし、1日20時間労働なんてことも。今の時代なら異常ですが、当時は当たり前。正直、「しんどい」、「疲れた」が口癖でしたが、「辞めたい」とは思ったことはありません。肉体的にはきつかったですが、辛くはなかったんです。しんどいけど楽しかった。料理は本当に奥が深く、知り、習い、自分のものにすることに夢中でした。休みの日も、魚をさばく練習のために、勤めている店とは別の店へ出かけたりもしていました。料理漬けの日々が、今の自分を作ってくれましたね。  
   食いしん坊でこの世界に入りましたが、今では自分が食べる料理は適当です。でも食べてもらう時は、それこそ真剣に作ります。お客さまに「おいしい」と言ってもらいたい、それが仕事のやりがい、私の生きがいとなっているからです。以前、お客さまから「私はおいしい料理を食べたい。だから、あなたが体を壊したら、私が困る」と言っていただいたことがありました。心の底からうれしかったです。 2020年はコロナ禍だったこともあり、私の「京都ソサエティ」での料理人生は始まったばかり。私の料理でお客様との信頼関係が築けるよう精進いたしますので、楽しみにしていただければと思います。

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