今回のシェフズジャーナルは、「ダイヤモンド片山津温泉ソサエティ」の沼田 純料理長が登場。料理人を目指したきっかけや、料理に対する想いを語ります。
厨房で教わった素材と向き合う姿勢
厨房で教わった素材と向き合う姿勢
料理人の父に薦められ、高校時代に「ダイヤモンド片山津温泉ソサエティ」でアルバイトしたことから、私の料理人としてのキャリアが始まりました。厨房で働く料理人の姿を見て「自分もここで働きたい」と思うようになり、高校卒業後は「ダイヤモンド八ケ岳美術館ソサエティ」に入社。右も左も分からない私を導いてくれたのは先輩方でした。特に教わったのが素材に対して向き合う姿勢。仕込みのたびに「材料は大切に扱うこと」と口酸っぱく言われたことは、今でもはっきりと覚えています。素材を大切に扱うことで、持ち味を引き出すのが料理人の仕事。この哲学は料理長になった今でも忘れることなく、これからもダイヤモンドソサエティの厨房に受け継がれていく伝統だと感じています。 私が大事にしているのは、生まれ育った石川県の魚をお客様に美味しく食べていただくこと。コース料理を構成するときも、魚の「旬」を意識しながら組み立てています。地元が誇る魚介の美味しさをありのままに、これからも素材と真剣に向き合っていきたいと思います。